UART
TWELITE 無線マイコンには 2ch の UART ハードウェアが利用できます。この UART ポートは各々16バイトのハードウェアFIFOバッファーがあります。
TWELITE NET での処理については SERIAL ライブラリを用いるのが標準的な方法です。SERIAL ライブラリ内でUART の割り込み処理を行い、マイコン内に割り当てたFIFOメモリを用いた入出力手続きを API としてを提供します。
初期化
tsSerialPortSetup 構造体に初期化パラメータを格納して SERIAL_vInit() 関数を呼び出します。ここでシリアルデータの入力用と出力用に使うFIFOバッファー用のメモリ領域を静的に確保しておく必要があります。
また出力用に tsFILE 構造体を用意しておきます。
tsFILE sSerStream;
tsSerialPortSetup sSerPort;
void vSerialInit(uint32 u32Baud) {
/* Create the debug port transmit and receive queues */
static uint8 au8SerialTxBuffer[256];
static uint8 au8SerialRxBuffer[256];
/* Initialise the serial port to be used for debug output */
sSerPort.pu8SerialRxQueueBuffer = au8SerialRxBuffer;
sSerPort.pu8SerialTxQueueBuffer = au8SerialTxBuffer;
sSerPort.u32BaudRate = u32Baud;
sSerPort.u16AHI_UART_RTS_LOW = 0xffff;
sSerPort.u16AHI_UART_RTS_HIGH = 0xffff;
sSerPort.u16SerialRxQueueSize = sizeof(au8SerialRxBuffer);
sSerPort.u16SerialTxQueueSize = sizeof(au8SerialTxBuffer);
sSerPort.u8SerialPort = UART_PORT_SLAVE;
sSerPort.u8RX_FIFO_LEVEL = E_AHI_UART_FIFO_LEVEL_1;
SERIAL_vInit(&sSerPort);
// for vfPrintf()
sSerStream.bPutChar = SERIAL_bTxChar;
sSerStream.u8Device = UART_PORT_SLAVE;
}出力
出力には vfPrintf() または vPutChar() を用います。パラメータに tsFILE 構造体へのポインタを指定します。
システム起動時またはスリープ復帰時の初期化直後の出力処理が不安定になる場合があります。動作に問題がある場合は、時間をおいて出力するようにしてください。
以下は無線パケット受信時に、パケットの情報を出力する例です。
全ての出力をしてからスリープに入る時など、出力完了を待ちたい場合は SERIAL_vFlush() 関数を呼び出します。この関数は出力のキューが空になるまでブロックします。
出力完了待ちの処理で動作が不安定になる場合があります。この場合は、この待ち処理を削除して動作確認します。
待ち処理を省略し出力が途切れる場合は、出力用のFIFOメモリを余分に確保します。
入力
入力があると、ライブラリ内で初期化時に登録したFIFOメモリにデータが投入されます。このデータを SERIAL_bRxQueueEmpty() と SEREAL_i16RxChar() により読み出します。
この処理は cbToCoNet_vMain() 処理中に記述します。
最終更新